アーシングマットの選び方・比較

アーシングマットの選び方・比較

まず、体の表面の静電気が一気に放電されて「パチパチ」ならないようにするものが、いわゆる静電気除去グッズです。静電気除去グッズとアーシンググッズは目的が異なりますので、その違いをご理解ください。

当社のアーシング製品では「体の表面の静電気がパチパチなる」というお声をいただくことがありますが、これは抵抗が少なく、体の表面の静電気が一気にアースへ流れるために起きる現象です。アーシングはできるだけ抵抗が少なく、直接に近いかたちで大地とつながる方が向いています。抵抗が大きいと少しずつ静電気がアースに流れるため「パチパチ」とはなりませんが、その分アーシングには向いていないということになります。

詳しくはアーシングマットとESDマット(静電気除去マット)との違いについてもあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • アーシングマットを選ぶ前に押さえておきたい4つのポイント(素材/品質・耐久性/抵抗値/コード仕様)
  • 劣化のサインと買い替えの目安
  • 一般的に流通しているESDマットとの違い
  • 使用シーン別のサイズの選び方
  • アーシングマットの選び方でよくある質問

アーシングマットを選ぶときに押さえておきたい4つのポイント

  • ① 素材
  • ② 素材の品質・耐久性
  • ③ 素材の抵抗値
  • ④ アーシングコードの抵抗

この4つが、アーシングマット選びで重要になるポイントです。順に解説します。


① 素材について

ラバー素材(ゴム素材)と合成革素材(EPP素材など)の2タイプがあります。どちらも基本的にカーボン(炭素)を含有しており、炭素は人にとって必要不可欠なものなので人が触れるものとしても問題ありません。抵抗値の違いは、このカーボンの含有率が関係しています。

アーシングマットの素材(ラバー素材とEPPレザー素材)の違い

ラバータイプは天然ゴムとカーボンのみで作られています。ゴム臭さが少し気になる場合がありますが、これは天然ゴムで作られている証拠です。臭いのないゴムは加工されたものになります。

EPPレザータイプは環境保護ポリ塩化ビニールとカーボンでできており、RoHS 2.0(人体に害がないという基準)をクリアした素材を使用しています。

カーボンの含有率が多いほど抵抗も低くなり、その分品質も高価になります。逆に安いものは、カーボン以外の余計なものが多く混ざっているため、品質もそれなりになります。

布素材(シーツ)についても同様の考え方になりますので、あわせてアーシングシーツの選び方・比較もご覧ください。


② 素材の品質・耐久性について

肌に触れる表面の素材は、抵抗値が低いものほど品質が良いといえます。電気を通すためにカーボン(炭素)を含有していますが、抵抗値が高いものはその分カーボンの含有量が少ないということになります。当社の素材は通常3~5年使用できますが、製品によっては2~3年が寿命の目安になるものもあります。

アーシングマットの裏面素材(クッション素材とスポンジ素材)の違い

⚠️ 裏面素材の品質にも注意してください

今あるアーシングマットの多くは2重構造で、表側が導電性のある素材、裏側がクッション素材となっています。この裏面の素材も実は重要なポイントですが、商品写真ではわからず、しばらく使わないと気づきにくい部分でもあります。

他社のマットの多くは、クッション素材ではなくスポンジ素材を使用しています。爪などで軽くひっかいてしまうとすぐにボロボロになり、そうでなくても1年ほどで指の腹でこするだけでカスが落ちてくることがあります。

当社のマットはクッション素材を採用しており、長持ちする設計です。

💡 買い替えを検討する劣化サイン

  • 表面に細かなひび割れやはがれが出てきた
  • こすると黒い粉やカスが出る
  • べたつき・嫌なにおいがする
  • アーシング測定キットで表面抵抗が当初より明らかに上昇している
  • 接続しても体表電圧が下がりにくくなった

③ 素材の抵抗値について

「10³~10⁴Ω」のように表記されているのを見たことがあるかもしれません。これはどういう意味でしょうか。

「10³」とは「10の3乗」のことで、10を3回かけること、つまり 10×10×10=1,000 を意味します。つまり 10³Ω=1,000Ω となります。

抵抗値は気温や湿度などによって誤差が出るため、「10³~10⁴Ω」のような幅のある表記になります。アーシングマットの素材としては、この「10³~10⁴Ω」が一番低い(電気を通しやすい)レンジと考えていただいて大丈夫です。

一方、一般的に流通している静電気除去(ESD)用のマットは「10⁶~10⁹Ω」程度のレンジで設計されていることがあります。数値で比較すると次のようになります。

  • 10³~10⁴Ω=1,000~10,000Ω(1kΩ~10kΩ)
  • 10⁶~10⁹Ω=1,000,000~1,000,000,000Ω(1,000kΩ~1,000,000kΩ=1MΩ~1,000MΩ)

数字の桁数だけを見ても、これだけの差があります。抵抗値の違いはカーボンの含有率が関係しており、含有率が多いほど電気が流れやすく、その分品質も高価になります。

⚠️ 1MΩ(100万Ω)は抵抗が大きすぎます

人体アーシングを目的とする場合、1MΩもの抵抗値は大きすぎるため注意が必要です。ESD(静電気除去)用のマットは電子部品の急放電を防ぐための設計であり、人体アーシングとは用途が異なります。

ここまでの内容を、当社のアーシングマットと一般的に流通しているESDマットとで簡単に整理すると、次のようになります。ESDマットは静電気対策の規格に基づく別用途の製品であり、優劣ではなく「設計思想が異なる」ことを確認するための表としてご覧ください。

比較軸 アーシング用に設計されたマット(当社採用例) 一般的に流通しているESDマット
主な目的 人体アーシング(体表電圧を下げる目的) 静電気対策(電子部品の急放電を防ぐ)
表面抵抗 10³~10⁴Ω 10⁶~10⁹Ω
素材例 導電性カーボン入りラバー/EPPレザー(RoHS 2.0対応) 帯電防止PVC、ゴム複合材など
厚み 1mm(ラバー型)/2mm(EPPレザー型) 製品により2~6mm程度(参考)
コードの抵抗 100kΩ内蔵を標準提供 製品による
使える年数の目安 3~5年(目安、使用環境により異なる) 製品仕様による

④ アーシングコードについて

アーシンググッズの品質は、マットやシーツなどの素材だけで決まるものではありません。当社のアーシングコードには、万が一の安全性のために100kΩの電流制限抵抗が内蔵されている設計があります。その理由は次の2点です。

  • 地面の環境によってアースから入り込んでくるノイズの除去・軽減
  • 万が一の感電防止

※100kΩという抵抗値は、日本の一般家庭における100Vで計算された抵抗値です。

アーシングコードの100kΩ電流制限抵抗の仕組み

↑↑↑こちらのページで感電のことと合わせてわかりやすく説明しています。

アーシングに関しては、できるだけ抵抗がない方が即効性・効果は高くなります。アーシング中のリスクを理解された上で、抵抗のないアーシングコードを好まれる方もいらっしゃいます。

抵抗があるコードと抵抗のないコードでアーシングした場合、体表電圧測定の数値には差が出ます。抵抗がない方が数値は下がりますが、「体表電圧測定の数値=効果」ではないことをご理解ください。体表電圧測定は、あくまで体の表面(その場所)の電圧を測定しているものであり、目安としてご活用いただくものです。当社の製品でも、抵抗なしのコードであれば数値自体は同じくらいになります。

⚠️ 数値の高さだけを謳う商品説明にご注意ください

抵抗のないアーシングコードを、安全性の説明をせずに販売しているお店も見かけます。こうしたお店では、次のような謳い文句だけで商品説明がされているケースがあります。

  • 「ピュアなアーシングができます」
  • 「体表電圧測定でこんなに数値が下がりますよ」
  • 「うちの製品は優れていますよ」

繰り返しになりますが、「体表電圧測定の数値=効果」ではありません。製品の抵抗値・素材・アーシングコードの抵抗値をご理解いただいた上でご購入いただく分には問題ありませんが、そうした知識がないまま数値の高さだけで比較・評価されてしまうケースも見受けられます。知識をもたずに販売している業者も少なくありませんので、ご自身でもしっかり調べていただくことをおすすめします。

⚠️ 1MΩの抵抗コードにはご注意ください

抵抗ありのコードとして1MΩの抵抗を採用しているケースも見かけますが、1MΩでは抵抗が大きすぎます。製品の抵抗値・素材・アーシングコードの抵抗値をご理解いただいた上でお選びください。


マット選びについて

素材は、基本的にEPPレザータイプがおすすめです。2mmの丈夫なクッション素材に、導電性のある革が貼り付けてあります。使い始めは石油のような臭いが少し気になる場合がありますが、しばらくすると気にならなくなります。

ラバータイプは厚さ1mmの薄く柔らかいマットで、裏表とも導電性があります。天然ゴムでできているためゴムの臭いやべたつきが最初は少しありますが、こちらもしばらくすると気にならなくなります。導電性はラバータイプの方が少しだけ良いですが、効果としてはEPPレザータイプとほぼ変わりません。両タイプとも寿命の目安は3~5年ほどです。

椅子・足元用(34×25cm/68×25cm)

オフィスチェアの足元、リビングチェアの足置きなど「ちょっと素足で乗りたい」用途には34×25cm(¥3,980)または68×25cm(¥4,980)のスリムサイズが向きます。横長の68×25cmは両足を並べて置けるサイズで、一番オールマイティに使えます。

オフィスチェアの座面にアーシングマットを敷いて在宅ワーク中に使用している様子

ソファ・座椅子用(50×50cm/100×50cm)

ソファや座椅子では、お尻から背中までマットに当たるようにしたいので、より大きめのサイズが向きます。50×50cm(¥7,480)は1~2人用ソファや座椅子に、100×50cm(¥10,800)は2~3人掛けソファや、寝そべってリラックスしたい用途に向きます。

2人がけソファにアーシングマットを敷いてくつろいでいる様子

デスクワーク・就寝時

デスクワークでは68×25cmをキーボード手前に置いて手首〜前腕を当てたり、50×50cm・100×50cmでデスク天板や足元を広くカバーする使い方もできます。もちろん足元に敷くこともできますし、就寝時に敷いてお休みになる方もいらっしゃいます。

アーシングマット商品一覧

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アーシングマットの選び方でよくある質問(FAQ)

Q1. ESDマットでもアーシングはできますか?

抵抗値の設計思想が異なるため、人体アーシング目的には向きません。ESDマットは10⁶~10⁹Ωのレンジで「ゆっくり放電させる」設計です。人体アーシング用は10³~10⁴Ωと低めに設計されています。詳しくはアーシングマットとESDマットの違いをご参照ください。

Q2. アーシングシーツとマットはどちらを買うべきですか?

使う場所で使い分けるのがおすすめです。寝室=シーツ、リビング・デスク・ソファ=マットが基本の組み合わせです。詳しくはアーシングシーツの選び方・比較をご参照ください。

Q3. 劣化のサインはどこで見分けますか?

表面のひび割れ・はがれ、こすったときに粉が出る、べたつき、嫌なにおいが代表的なサインです。アーシング測定キットで表面抵抗を測定し、当初より明らかに上昇している場合も買い替えの目安になります。

Q4. お手入れ方法は?水洗いはできますか?

基本は乾いた布、または固く絞った布での拭き取りをおすすめします。汗・皮脂が気になる場合は中性洗剤を薄めて拭き取り、その後しっかり乾拭きしてください。直射日光や高温多湿の環境での保管は劣化を早めますので、涼しい場所に保管してください。

Q5. どこで買うのが安心ですか?

公式サイト・正規代理店での購入をおすすめします。フリマアプリ等で出回る並行品は素材の劣化状態や抵抗値の仕様が不明なため、安全に関わる「抵抗器内蔵コード」や素材の品質が担保できません。当社の商品はアーシングマット商品一覧からご確認いただけます。


ご不明な点はカスタマーサポートまでお電話ください。
042-404-2958(午前10時〜午後5時30分)


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