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2口コンセントでアーシングは危険|NGな理由と正しい代替手段
⚠️ 2口コンセントへのアーシンググッズ接続は推奨できません
家庭用の2口コンセント(アース極なし)がアースになるという機器や、ましてやマイナス側にアーシングコード直接を挿す方法などは、正しいアーシングはできません。
ノイズ混入、感電のおそれがあります。アース付きコンセント や アース棒 など、専用の接地経路をご利用ください。
この記事でわかること
- 2口コンセントへの接続がNGな理由(B種接地とD種接地の違い)
- よくある誤解(マイナス側挿し)の答え
- 電気の専門家からのご意見
- 漏電ブレーカーとの関係
- 自宅のコンセントが2口か3口かの見分け方
- アース付きコンセントがない場合の代替手段
結論:2口コンセントではアーシングできません
ネット上では
・「2口コンセントがアースになるという機器」を使用すればアーシングできる。

・「2口コンセントのマイナス側(左の長い穴)にコードを挿せばアーシングできる」
これは絶対にやらないください!

という情報が紹介されることがあります。しかしこの方法は推奨できません。
とくにコンセントに直で差し込むのは絶対だめです。
理由は次のとおりです。
- コンセントのマイナス側は「B種接地」と呼ばれる電力系統側の接地で、アーシング用の「D種接地」とは別物です。
※この時点で本来のアースではないということです。 - 施工ミスで極性が逆になっているコンセントが実際に存在し、コンセントのマイナスに差し込む場合に感電してしまうかもしれません。
- コンセントの穴は接地端子として使う設計になっていません
なぜダメなのか|B種接地とD種接地の違い

コンセントは電柱の変圧器(柱上トランス)につながっています。配電線には通常6600Vの高圧電気が流れており、柱上トランスで一般家庭用の100Vまたは200Vに降圧されます。一般家庭の多くは単相3線式で引き込まれており、100Vと200Vの両方を利用できる仕組みになっています。
柱上トランスや家庭の電気設備には、それぞれ目的の異なる接地(アース)が施されています。一般家庭に関係する主な接地はA種・B種・D種の3種類で、それぞれ役割が異なります。
- A種接地:高圧設備で異常が起きたときや落雷時などに、危険な電気を大地へ逃がし、設備や工事を行う人を守るための接地
- B種接地:柱上トランスが故障したときに100V・200V側へ6600Vの高圧が伝わらないようにし、中性線の電位を安定させて家庭の電気設備を守るための接地
- D種接地:電化製品が漏電したときに、漏れた電気を大地へ逃がし、漏電ブレーカーを作動させて人が感電しないようにするための接地
一見すると、B種接地は接地抵抗が低く設計されているため、アーシングにも適しているように思えるかもしれません。しかし、B種接地は高圧事故から家庭を守るための接地であり、D種接地は漏電から人を守るための接地です。それぞれ目的が異なるため、接地抵抗の数値だけでアーシングに適しているかどうかは判断できません。
コンセントのマイナス側(接地側)は、このB種接地につながる中性線です。接地点は各家庭から離れた柱上トランス付近にあり、1本の柱上トランスには周囲の何軒もの家庭が接続されています。そのため、中性線には各家庭で使用されている冷蔵庫や電子レンジ、LED照明、パソコンなどの電化製品から発生する電流や高周波ノイズが重畳することがあります。
そのため、コンセントのマイナス側からアーシングを行うと、このようなノイズの影響を受けた状態でアーシングすることになります。
私は約10年間、多くの方にアーシングのサポートを行ってきました。その中で、2口コンセントを利用したアーシングでは調子が悪くなり、専用アースへ変更すると改善したという事例を数多く経験しています。その理由の一つとして、B種接地につながる中性線に重畳したノイズの影響が関係していると私は考えています。
もちろん、2口コンセントでアーシングをして調子がいいと感じる方もいます。しかし、その場合でも専用アースと比べると、ノイズが混ざった状態でアーシングしている可能性があります。また、コンセントのマイナス側は本来アーシングを目的とした接続部ではなく、柱上トランスの保護を目的としたB種接地につながる回路です。そのため、弊社では人体のアーシングには専用のアース端子や適切な接地設備を使用することをおすすめしています。
💡 まとめるとこういうことです
- コンセントのマイナス側(B種接地):電力系統側の接地。アーシング用として設計されていない
- アース端子・アース棒(D種接地):地面と直接繋がる接地。アーシングに使える
中性線は電圧を測ると0Vなので「同じでは?」と思われるかもしれません。しかし、電圧が0Vであることと、アース(大地)に直接つながっていることは別の話です。
B種接地につながる中性線は、家庭や周囲の電化製品から発生する電流や高周波ノイズの影響を受けることがあります。一方、D種接地(アース棒や3口コンセントのアース端子)は大地へ直接つながる接地のため、電化製品などのノイズを大地へ逃がしやすく、ノイズの影響を受けにくい接地です。
アースがなければ、ご自身でアース棒や水道からもアーシングができますし、電気工事店に依頼すれば、状況によって差はありますが5,000〜30,000円程度でお部屋にアースを増設してもらうこともできます。
※本記事は、複数の電気工事士・電気設備の専門家にも内容を確認いただき、2口コンセントの接地側を人体のアーシングに利用すべきではないという点については、概ね同様の見解をいただいています。
漏電ブレーカーについて

電気は行って帰ってきて±0になる仕組みです。

2口コンセントのマイナス側からアースだけをとると、電気の回路がおかしくなり、漏電ブレーカーが漏電と判断してブレーカーが落ちる可能性があります。
人がアーシングするくらいの量では基本的には落ちませんが、そのような危険性があることは理解しておいてください。
自宅のコンセントは2口?3口?見分け方
ご自宅のコンセントが2口(アース極なし)か3口(アース極あり)かは、目視で確認できます。
- 2口コンセント(穴が2つ):アース端子なし。アーシングには使えません
- 3口コンセント(穴が3つ):アース端子あり(差込み式)。そのまま使えます
- 2口+ネジ式のフタ(丸いポチ):ネジ式のアース端子があります。フタを開けてアース線を接続してください
洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなど、アースを必要とする家電の近くには、3口コンセントやアース端子付きコンセントが設置されていることが多いです。
壁のコンセントが2口でも、これらの場所に3口コンセントがあれば、そこから延長コードで引いてくることができます。
詳しくは アース付きコンセントの種類と接続方法 をご参照ください。
よくある質問
Q. 家中のコンセントがすべて2口でした。どうすればいいですか?
洗濯機置き場やキッチンなど、3口コンセントやアース端子付きコンセントがある場所を確認し、そこから延長コードで引いてくる方法があります。
見当たらない場合は、一戸建てであればアース棒の設置、集合住宅であれば電気工事店へのアース増設相談をご検討ください。
まとめ
2口コンセント(アース端子なし)へのアーシングコード接続は、正しい接地として機能しないだけでなく、感電のリスクもあるためお勧めできません。
- 3口コンセントがある → アース付きコンセントの接続方法
- 一戸建てで庭がある → アース棒の設置とアース線の通し方
- 水道を使いたい(確認必須)→ 水道からアーシングする方法
- 玄関から引き込みたい → 玄関からアース線を通す方法
- 窓から引き込みたい → 窓からアース線を通す方法
ご不明な点はカスタマーサポートまでお電話ください。
042-404-2958(午前10時〜午後5時30分)
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